さて、では実際に80時間ぐらいのただ残業をした経験から書いてみよう。
東北のジャスコに居た時に俺はサービス残業をそれくらいしていた。
ただし、残業代は2万から3万で、他は全てサービス残業だった。
8時間を超えて残業時も一時間休憩なんて無い。
スーパーマンに自分の机なんて無いからずーっと立ち仕事。
本当にスーパーマンだよ。
では80時間の残業を実際にするとどうなるか。
ただし、自分は当時通勤時間は店舗直ぐのアパートに居たので10分だった。
これだけが救い。プライベートは無い。先輩と衾一枚隔てただけの2LDKのアパート。
ご飯は全てコンビニ。調理する時間も開いているスーパーに言っている時間も無い。
栄養的に不味いと感じていたので、ビタミン剤でしのいでいた。
野菜はあまり取っていられなかった。
一日仕事して、家に帰っても売り場のレイアウトなんかを考えてと言うか宿題がありそれをしていた。社内の昇級試験のテキストなんか呼んでいる暇もなく。主任は本来、昇級試験の指導をしないといけないはずだがされたことも無かった。
昇級試験は見事に落ちたね。
幾らビタミン剤で補っても休みも無く、睡眠も6時間弱ぐらいしかない生活が続くと体はいつもボロボロだった。でも若かった。それだけで頑張った。
大学時代65㎏あった体重は3か月で60㎏に落ちた。実家に帰った時に親が大層心配したもんだ。
多少寝られるのは休日だけだったが、休日は多店舗を見ろとか宿題を家でこなすのが背一杯だった。ジャスコは52週マーチャンダイジングと言って毎週売り場のテーマが微妙に変わる。そこに火曜市や晦日市、チラシ、週末、祝日などでレイアウト変更がはいり手間暇が掛かる。
自分の休みが有っても、休みって言う設定だけが有っても、レイアウト変更とか細かい指示を書き出す暇もなく、指示を出せるバイトもいなくて。(夜中の高校生バイトは1人来ない日も多い)自分が休日設定の日の客が引けた閉店間際に店舗に行きレイアウト変更、ポップの切り替えやプライスチェックをすることもしばしばというか常。
10時間寝られるだけで幸せを感じさせられる出勤日が休日だった。
これが80時間残業の実態だ。